狭心症の原因と症状

高血圧と高脂血症

高血圧は狭心症の要因のひとつです。狭心症の直接的な原因は動脈硬化なのですが、実は動脈硬化になっても、すぐに狭心症を発症するということではなく、狭心症の前兆として高血圧が挙げられるのです。

 

高血圧は主に老化などが原因となりますが、これは血液中にコレステロールや中性脂肪が増加し、動脈に蓄積されてしまうことで引き起こされるのですが、特に細くなった血管への血圧が高まれば、それだけ無理な圧力となるので、血管を損傷する可能性も高くなっていきます。

高血圧は動脈硬化の初期症状で、一度高血圧になると悪循環に陥ります。高血圧は、血管が細くなること意外にも、各組織に充分栄養が届かないことも意味しています。そうなると各組織の新陳代謝が減少し、老化が早まり、機能不全などの障害が起きます。これが続くと狭心症が引き起こされることになります。

高脂血症も狭心症と密接な関係があります。高脂血症を患うと狭心症の発症率が高くなるのですが、高脂血症は、血中に悪玉コレステロール(LDL)が多くなる病気のことです。定期検診でコレステロールが高いと言われるのは、一般的に高脂血症のことなのですが、これは高血圧とも深い関係があります。

 

高脂血症が長く続くと、コレステロールが血管内の壁に付着して血管を細くするので、結果高血圧になります。また、血管は弾力が失われ、血圧に対して対応力が失われる動脈硬化になっていくので、これが血管を傷つけ、心臓を動かす心筋の血管を破って狭心症になってしまいます。